黒崎一護の強さ・能力・卍解


 ブリーチの黒崎一護は作品の主人公。最初は霊能力者というだけであったが朽木ルキアに力を与えられたことで死神化。護廷十三隊、十刃、星十字騎士団などと死闘を繰り広げ、その過程で急成長。卍解や虚化を習得し、最終的には作中でも最強クラスのキャラとなった。
 黒崎一護の強さ・能力・卍解について紹介していく。

黒崎一護の能力・強さ・卍解目次

基本能力
卍解と始解
強さ
目次にもどる

黒崎一護の基本能力

 黒崎一護は斬拳走鬼(斬術・白打・歩法・鬼道)の中では特に剣術や歩法が優れている。
 斬術については始解・卍解で共に多用している。メインの攻撃手段と言ってよく敵にダメージを与える描写も多い。高いレベルに達していると言える。
 白打についてはそこまで使ってはいない。ただ、副隊長3人を瞬時に倒しているので高いレベルと言える。
 歩法は瞬歩を取得している上、卍解すると大幅に速力が上昇する。速度で敵を圧倒している場面が多く高いレベルと言える。
 鬼道は一切使えない。だが、月牙天衝で斬撃の刃を飛ばして遠距離攻撃も可能なので特に困ってはいない。
 頭の回転はかなりいい。実力者との戦いでも敵の力や動作を確認しながら突破口を探している。
目次にもどる

黒崎一護の卍解と始解

 黒崎一護の斬魄刀の名は「斬月」。

始解
 出刃包丁のような形の巨大な刀。その大きさの通り強度に優れており、斬りあいで役立つ。
 特に卍解取得後は始解の性能も上がっており、斬魄刀100万本分の破壊力を持つ双殛の矛を受け止めた。

卍解「天鎖斬月」
 卍型の鍔がついた黒色の刀に変化する。服が黒いロングコートのような死覇装となる。
 始解状態と比較してあらゆる性能が増すが、特に増大するのは移動速度。
 圧倒的な速度で敵に急接近し、素早く斬りつける戦法を得意とする。
 朽木白哉すら反応できずに首元に剣を突き付けられたり、後ろに回り込まれて斬られたりしている(ただしこの頃の白哉は弱体化している可能性が高い)。

月牙天衝
 始解・卍解の両方で使える技。霊圧を放出して斬撃を巨大化させて飛ばす。
 威力が高く、遠距離攻撃も可能なのが利点。
 卍解すると黒い月牙天衝となり更に威力が増大する。
 月牙天衝を天鎖斬月に纏わせたまま斬りつけることもでき、近距離戦での火力強化も可能。
 シンプルながら汎用性が高い技と言える。

虚化
 虚の仮面を出すことで攻撃力・防御力・移動速度などを更に増大させることが可能。
 刀剣解放時のグリムジョー・ジャガージャック(第6十刃)すら上回る戦闘能力を発揮できる。
 内なる虚の発生と同時に一護に芽生えた力で、最初は意識を内なる虚に乗っ取られたりしていた。
 仮面の軍勢との修行により、内なる虚を屈服させてからは自分の意志で出し入れできるようになった。
 初期の頃は約11秒しか虚化できなかったが、戦いを経験するごとに保持時間も伸びていった。

完全虚化
 ウルキオラに攻撃されほぼ瀕死状態になった際、井上織姫の助けを求める声により完全虚化、
 角が2本生え、より虚に近い姿に変貌する。ウルキオラ戦では一護自身の意識はない状態で戦っている。
 破面(ソニード)で移動したり、虚閃を放つなど戦い方はまるで破面。
 その戦闘能力は異常レベルであり、通常の虚化では手も足も出なかったウルキオラ第2形態を逆に圧倒し撃破している。

最後の月牙天衝
 藍染との戦いの前の修行で得た力。自らが月牙となることで藍染をも遥かに上回る力を発揮。
 ただし、死神としての能力や霊力全てを失うという代償もある。

真の始解
 二枚屋王悦により刀を浅打から鍛え直された。長刀と短刀による二刀一対型。

月牙十字衝
 両方の刀を使って十字型の斬撃を飛ばす技。

真の卍解
 2つの刀を合わせて一つの刀にする。刀身の根本が黒、外側が白のデザインとなっている。
目次にもどる

黒崎一護の強さ

 黒崎一護は尸魂界篇に入る前は限定霊印(霊力を80%カット)していた阿散井恋次なら倒せる程度の強さであった。
 そこから朽木ルキアを助けるために浦原喜助による修行を受け、尸魂界に行き強敵達と戦っていくことになる。
 ウルキオラからは成長率が脅威だと語られている通り、戦いの中で成長していった。だがそれ故にどの時点でどの程度の実力なのかはかなり予想しづらい。
 一護の繰り広げてきた戦いから、強さを推測しながら紹介していく。

 尸魂界篇では10巻で班目一角と交戦。
 班目一角の始解である鬼灯丸「裂けろ」の解号で三節棍に変わり槍が折れ曲がることで変幻自在な攻撃が可能。
 一護も傷を負わされるも単純な攻撃力・速度で上回っており、やや余裕を持って勝利する。
 とはいえ後に、実は一角はこの時点で卍解を持っていた・・という恐るべき事実が発覚する。
 つまり、一角は三席ながら実力は最低でも副隊長クラスの強敵であった。つまり一護は尸魂界篇に来た時点で副隊長クラスの強さはあったと言える。
 一角があまり卍解を使いたくないという事情により出さなかったと思われる。流石に卍解を出されると一護はここで負けてしまっていた可能性が高い。

 11巻で阿散井恋次と交戦。
 阿散井恋次に対し序盤はやや優勢に立つ。
 だが、阿散井恋次が始解して蛇尾丸を使いだすと圧倒的な力の前に劣勢となり大きなダメージを受けてしまう(とはいえ、それは一角戦で受けた傷で体力が落ちていたのも大きい。恐らく一角も阿散井もこの時点ではさほど強さは変わらない)。
 阿散井恋次の攻撃回数を見極めて反撃にでるが、阿散井に回避されカウンターを喰らってしまう。そして追撃で倒されそうになる。
 だが、阿散井恋次の剣を掴んでカウンターを決めて、ギリギリで勝利する。

 12~13巻で更木剣八と交戦。
 最初は一護が更木剣八に斬りつけてもダメージすら負わないという絶望的な戦闘能力の差であった。
 ただ一護は仲間達を守るために覚悟を決めた。更木剣八を斬りつければダメージを与えられるまでに攻撃力が上昇する。
 だが、更木に剣で突かれ刀を貫通されて刺されてしまう。
 しかし、斬月の助力により立ち上がる。斬月と一緒に戦うことを誓った一護は大きくパワーアップ。更木との斬りあいでやや有利に立ち、反撃を受けながらも更木に多くの傷を与える。
 更木は眼帯を外し今の全力の力を解放。最後の斬りあいを行い相討ちとなった。一応更木は負けたと思っている。
 一護は隊長格を撃破したのだが、それは更木の力が封印されており力を調整していたからにすぎない。

 ともかく一護は浮竹から隊長クラスの霊圧だと評価されるほどの力を得た。朽木白哉の
 しかし、倒さねばならない朽木白哉は隊長格の中でも上位クラス。そこで夜一に卍解を短期間で習得する修行をつけてもらう。

 そして19巻で朽木白哉と交戦。
 始解状態でも月牙天衝で朽木白哉に小さな傷を負わせる。
 だが卍解した朽木白哉には圧倒され、大量の刃で傷を負わされてしまう。
 ここで一護は卍解を披露。圧倒的速度で朽木白哉の喉に切っ先を向ける。ここでそのまま斬っていれば一護の勝ちであった。
 一護はその後も圧倒的な速度で白哉が操る無数の刃を躱し、斬りつけて叩き落す。
 更に白哉の後ろに回り込み斬りつける。
 怒りの白哉は殲景・千本桜景厳を使用。
 この辺りから一護の移動速度が落ち始める。白哉の移動速度は落ちず体力では負けていた。
 白哉に斬りつけられ、殲景の剣を飛ばされて足を刺され、更に白雷(破道の四)を喰らい大きなダメージを受けてしまう。
 とどめをさされる寸前で内なる虚により虚化。意識を乗っ取られたまま圧倒的な速度で白哉を斬りつけて大きなダメージを与える。
 だが一護は虚に乗っ取られた意識を取り戻す。
 そして一護は月牙天衝、白哉は白帝剣で最後の斬りあいを行い、お互いにダメージを負う。
 白哉はまだ体力を残しており瞬歩で移動できたが、一護は立っているだけで精一杯だった。
 その一方で刃が折られたのは白哉のほうだった。白哉は一護の勝ちだと認めている。
 ただ、この時の一護では、また隊長クラスの中では並~弱い程度の強さだったと思われる。
 朽木白哉は掟とルキアのどちらを守るべきか迷いながら戦っていた。それ故に大きく弱体化していた。一護はルキアを助けると気持ちに一切ブレがなく覚悟も決まっていた(覚悟が戦闘能力に大きく影響するのは更木戦でもよくわかる)。
 よって、この時点での一護でも弱体化白哉に何とか勝つことができたのだ。このように考えないと破面編での一護の苦戦ぶりが全く説明できない。隊長格は卍解(京楽は始解)で十刃を倒していくが、一護は虚化を取得してようやく第6十刃を倒していた。

 破面編では22巻でウルキオラとヤミーが空座町に襲来し、一護が交戦。
 一護は卍解して第10十刃のヤミーの腕を斬り落とす。
 だが、内なる虚に邪魔されて動けなくなりヤミーの格闘攻撃で大きなダメージを受けてしまい敗北。まぁこれは仕方ないだろう。

 続いて24巻で襲撃してきたグリムジョー・ジャガージャック(第6十刃)と交戦。
 一護は卍解して交戦。だが刀剣解放していないグリムジョーにすら近距離戦闘でやや押されてしまう。
 だが、月牙天衝を放ってグリムジョーにダメージを与えることに成功する。
 戦いは一応は互角だったが、朽木白哉に一応勝った一護が刀剣解放前のグリムジョーに勝つことができず読者に衝撃を与えた。
 内なる虚に邪魔されて何度も月牙天衝は撃てず、一護が万全ではなかったにしても、当時は十刃はどんだけ強いんだと思ったものである(そして、その後に隊長達が十刃を普通に倒しているのを見て誤りに気付いた)。
 後の展開を見た後では、実は朽木白哉が迷いで弱体化しており一護が一応勝利しただけで、一護は本当は隊長の平均より下程度の実力しかなかったことを証明している戦いと言える。

 26~27巻では再び襲撃してきたグリムジョー(片腕がなく弱体化)と交戦。
 一護は習得した虚化を披露。グリムジョーを圧倒して大きなダメージを負わせるが仕留めきれず、虚化が解けてしまう。
 その後はむしろ力が落ちてしまい一護はボコボコにされてしまう。
 なお、同時期に日番谷冬獅郎が卍解で刀剣解放したルピ(グリムジョーの代わりに第6十刃になった)を苦戦しながらも撃破している。
 この戦いでも、一護は卍解の実力だけでは隊長クラスの中では下だとわかる。

 32巻では一護とグリムジョーとの3戦目がはじまる。
 一護は数々の戦いを繰り返し、この頃には虚化したまま長時間戦えるようになっていた。
 虚化状態で攻撃し続け、刀剣解放したグリムジョーに対しても、やや押していた。普通に1VS1で戦っていれば余裕を持って一護の勝利だっただろう。
 ただ、井上織姫のほうに飛んだグリムジョーの攻撃をかばって大ダメージを受けてしまう。
 よってほぼ互角の戦いとなり、最後はギリギリで一護が勝利した。

 39~41巻では一護がウルキオラと交戦。
 一護は以前の刀剣解放していないウルキオラとの戦いでは卍解状態では全く歯が立たなかった。
 だが、この戦いでは卍解でもウルキオラ(刀剣解放前)と互角に渡り合っており、斬りつけてわずかなダメージも与えている。
 一護が虚化するとウルキオラも刀剣解放。互角の戦いになるのかと思いきや、一護はウルキオラに圧倒されてしまう。
 一護は諦めず戦うが、ウルキオラは刀剣解放第2形態に。もはや一方的に攻撃され続け戦闘不能となってしまう。
 だが井上織姫の声に反応し、完全虚化。今度はウルキオラを圧倒して勝利する。
 この時の一護は恐らく、卍解して隊長平均クラス。虚化して本来の力の朽木白哉や現時点の更木剣八(封印が解けてきた)と同等程度。虚化すればようやく隊長上位クラスの力は出せるようになり、大抵の十刃を倒せる実力はあった。だが、相手は実は十刃最強のウルキオラだったために通常の虚化では歯が立たず負けてしまったと思われる。

 44巻では一護はヤミーと戦闘。ウルキオラ戦でのダメージは井上織姫によりだいたい回復していたが霊圧は回復していなかったようだ(ただしヤミーのほうも全く本気ではない)。調子がよくなく虚化できなかったスキを突かれて窮地に陥るが、更木剣八と朽木白哉に助けられる。
 その後、虚圏から空座町までの移動中、卯の花隊長はせいぜい半分ほどしか回復していない一護の霊圧を万全の隊長格のものと判断していた。
 だが、霊圧は確かに戦闘で非常に重要な要素だが、絶対的なものでもない。
 現に霊圧が隊長格の中でも圧倒的に高いと言われている浮竹は、ワンダーワイスの初撃に反応できず一撃で戦闘不能になった。霊圧は攻撃力や防御力には影響するが反応速度にはあまり関係がないと思われる。防御力についても極端な差がないと傷がつけられないといったことは起こらず浮竹は一撃で倒されてしまった。
 そもそも卯の花がいう万全の隊長格というのがどのレベルなのかはっきりしない。六車や鳳橋のレベルの2倍というなら大したことはない。
 一護は確かに強くはなったが、卍解で隊長格の2倍の強さはない。

 46巻では一護が市丸ギンと交戦。
 市丸ギンは強さがよくわからない元隊長。
 一護の強さはわからない面もあるが、ヤミー戦を見るに卍解・通常虚化の力はウルキオラ戦からそれほど変わっているとは思えない。
 一護は卍解では隊長格で並クラス。虚化すれば隊長上位クラスと思われる。
 既に卍解している一護に対し、市丸も卍解し「神殺槍」を披露する。
 神殺槍の一撃は重く、一護は吹き飛ばされ少し負傷しているものの受け止める。そして月牙天衝で遠距離攻撃して市丸に傷を負わせる。
 一護は市丸の神殺槍を戻す速さから伸縮の速さの異常さに気づく。
 市丸は距離を詰めて近距離戦に持ち込み、一護は近距離で切っ先を向けられないように防御に徹する。
 市丸が刀を伸ばすが一護は何とか回避し、肩にかするだけで済む。
 ここで市丸は自らの卍解を最速の斬魄刀だと語る。
 更に、この後に市丸ギンは神殺槍無踊連刃という技を披露。伸縮を繰り返し連射される刃の前に流石の一護も虚化して脱出を図るしかなかった。その後の戦いでも一護が不利となっているが、それは藍染とのあまりの力の差を痛感し一護の希望やメンタルがダメージを受けていたのも影響しているだろう。
 市丸ギンの最速発言は後で自分で否定している。実際はかなり速いが最速ではないといったところ。
 最速でないのはウルキオラ戦でもわかる。ウルキオラ刀剣解放第1形態が近づいて斬る速度は一護が虚化しても反応が間に合わないほど。市丸ギンの神殺槍は卍解一護でも遠距離では反応して防御・回避しており、近距離で発動されてもかすり傷程度ですんでいる。
 よって市丸よりもウルキオラのほうが強いと言える。
 それでも市丸は隊長上位クラスの力はあり、一護の卍解のみでは平均的な隊長格の力であるためやや押されていると推測できる。

 48巻では「最後の月牙天衝」を習得した一護が藍染と交戦。
 一護は他の隊長格とは別次元の力の藍染すら遥かに上回るパワーアップを遂げていた。作中の一護の中で最も強い状態と言っていい。ブリーチの作中でも史上最大のインフレと言える。
 一方的に藍染を圧倒するが「最後の月牙天衝」の効果が切れ始める。まだ藍染は生きており万事休すかと思われたが浦原喜助が以前に撃っていた鬼道が発動し、藍染は封印されて事なきを得る。
 一護は「最後の月牙天衝」の代償により死神の力を失ってしまう。
 53~54巻では力を取り戻した一護が銀城空吾と交戦。
 銀城空吾は月牙天衝など一護と同様の技が使えるだけで、特に特殊能力はない。
 よって一護とは完全な力勝負となった。お互い卍解するが一護がやや余裕をもって勝利した(一護は虚化を使っておらず、実際の差はもっとあった)。
 一護のほうは最後の月牙天衝を使う前の実力に戻ったと考えるのが妥当。「最後の月牙天衝」を習得する際にはタイムラグが2000倍もある断界で長時間修行している。よって「最後の月牙天衝」を使う前の実力もそれなり上がっていると推測できる。
 最大の問題は銀城空吾の強さがわからないということ。卍解が使えることや戦いぶりから、隊長格や十刃クラスの力があるのはわかるがその中でどの程度なのかはわからない。
 ただ、隊長格は決着前から黒崎一護の勝利を確信しており、尸魂界へ戻っていく始末。力の差が歴然の戦いだったと考えられる。
 一護は卍解状態でも隊長格平均クラス→上位クラスにパワーアップしており、隊長格平均クラスだった銀城空吾は敗北したと推測する。

 千年血戦篇では55~56巻で星十字騎士団のキルゲ・オピーと交戦。
 一護は卍解して近距離戦を仕掛けていく。
 キルゲ・オピーのほうは応戦するものの、一護の超スピードでの移動と斬撃の前に苦戦。血装(霊子を血管に流して攻撃力または防御力を上げる)は攻守を同時に使えず、キルゲは血装を常に防御に回さないと一護の攻撃に対応できなかった。
 血装なしのキルゲ・オビーの攻撃では一護に歯が立たない。
 一護が一方的に攻撃し続けるが、キルゲは劣勢になりながらも倒れなかった。キルゲのほうが銀城よりはやや強いと考えられる。
 一護の挑発でキルゲが攻撃に血装を回したところを浦原喜助が不意打ちして勝利した。
 58巻でユーハバッハと交戦。
 キルゲ・オピーの命がけの妨害に苦しみ一護はボロボロになりながらも何とか尸魂界へ何とか辿り着き、シャズ・ドミノを瞬殺した上でユーハバッハに戦いを挑む。
 だが一護はユーハバッハに力だけで圧倒されてしまう。
 しかし、やられそうになったところで一護は何と血装を発動。滅却師の力を一護は持っており、それがキルゲ・オピーの檻の妨害を破ろうとした際に開花していたのだ。
 それでもユーハバッハに圧倒されそうになるが、ユーハバッハは時間切れとなり帰還。
 一護が怒りの追撃を行うがユーハバッハの側近であるユーグラム・ハッシュヴァルトに卍解状態の刀を折られてしまった。

 一護は霊王宮で刀を新たに作ってもらい修行も行う。そして大幅なパワーアップを果たした。

 65巻でバンビーズ4人(リルトット、ミニーニャ、ジゼル、キャンディス)と交戦。
 一護はこの4人を始解で圧倒し、月牙十字衝を披露してキャンディスの腕を切っている。
 これはとんでもないことである。
 後のリルトットとミニーニャの会話からすると、リルトットとミニーニャはアキュトロン(第1十刃スタークを倒せる始解京楽を圧倒)より強い。
 つまり最低でも第1十刃のスタークを超える敵が2人含まれる4人組を一護は始解だけで同時に戦い圧倒したのである。
 単純な戦闘能力では京楽を超えたのが確定であり、隊長格として最強クラスの力を手に入れたと言える。

 72巻でアスキン・ナックルヴァールと交戦。
 何と一護は描写カットで完全敗北を喫した。一護は最強クラスの力を得たのは間違いないのに一瞬で負けたため読者に凄まじい衝撃を与えた。
 まぁアスキンの能力である「致死量」はチートにもほどがあり、しかも初見殺しにもほどがあるので負けるのは仕方がない面もある(最初から卍解・虚化して全力で攻撃すれば勝てた可能性はある)。
 その後、浦原喜助・四楓院夜一・グリムジョーの3人がかりで、しかも浦原の頭脳で夜一とグリムジョーを的確に戦わせた上でようやくアスキンに勝利していることから考えても一護の敗北は妥当。恐るべき敵であった。

 73~74巻で一護は井上織姫と共にユーハバッハと交戦。
 一護は始解状態では歯が立たず虚化を使用。その際は角まで生えているので完全虚化と言っていいがウルキオラ戦と異なり意識はある。
 ユーハバッハに対し、互角に斬りあう戦闘能力を見せる。
 月牙天衝と混ぜ合わせる形で「王虚の閃光」まで使用。ユーハバッハに一撃与えることに成功する。
 だが、ここでユーハバッハが全知全能(これから起こるすべてを見通し知ることができる能力と思われていた)を使用。
 未来を知ることで一護が移動する箇所に罠を仕掛けるという姑息な戦法を用いる。だが非常に強力でもあり一護にダメージを与えていく。
 だが、一護には卍解するという戦闘力アップの手段がまだあった。だが、卍解するも、ユーハバッハの本当の力は未来改変であり、何もされていないのに刀を折られてしまう。更に角まで折られ敗北。

 だが、一護は井上織姫と月島の協力により壊れた刀を元に戻すことに成功。
 一護は阿散井恋次と共にユーハバッハのところへ向かう。
 そこでは藍染と対峙するユーハバッハの姿があった。
 一護・恋次・藍染が協力してユーハバッハに挑む。
 藍染がユーハバッハの未来を錯覚させて、卍解一護が剣を突き刺して月牙天衝を放ち撃破に成功。
 だが、ユーハバッハは自分の死んだ未来すら書き換えようとする。しかし石田雨竜に奇襲で「静止の銀」を撃ち込まれ、ユーハバッハは能力を停止する。
 そこへ一護が斬月で斬りつけてとどめを刺した。

 作品全体を見て、一護が最強だったのは「最後の月牙天衝」を使った時だろう。
 ユーハバッハ戦の真の卍解×完全虚化も強いかもしれないが、ユーハバッハの能力のせいであまり活躍できなかったので強さがわからない。ただユーハバッハでも能力なしで力だけでは対応できない戦闘能力を秘めていたのは間違いない。
 「最後の月牙天衝」を除けば他の隊長格と比較しても圧倒的な存在となったのは霊王宮での修行後の終盤。
 後から読んでみると、意外にも少しずつステップアップして強くなった主人公と言える。
ブリーチのまとめへ戻る
漫画まとめへ戻る

page topから各メニューを選択!